サロンスタッフ育成のコツ！？リピーターを生むスタッフを増やそう
2023年3月9日
サロン数の増加によって年々激化する美容サロン間の競争において、経営を安定させるために重要となるのが“リピーター”の存在です。
美容サロンへの90日以内での再来店率をみてみると、一般的には常連客が70％前後、新規客が30％前後と言われています。
では、新規客がリピーターになってもらうために重要なことは何でしょうか。その答えの多くはスタッフのサービスクオリティです。
施術技術はもちろんのこと、接客を含めた質の高いサービスを提供できるスタッフが多ければ、結果として再来店してもらえる客数も増えるのです。
そこで今回は、サロンの評価に直結するともいえるスタッフの質を高めるためにどのような育成を行なっていくべきかのヒントをご紹介します。
サロンスタッフに必要なスキルを洗い出す
ひとことでサロンスタッフの育成といっても、さまざまな手法があります。そこで今回は、そのベースとなる部分に絞ってご紹介してきます。
育成を始める前に行なって欲しいのが、スタッフに求めるスキルを洗い出すということです。美容サロンのスタッフに求められるスキルを整理すると、
主に【接遇スキル】【施術スキル】【個別ニーズへの対応スキル】の3つに分けることができます。
このスキルの具体的な内容について「何を身につけてもらいたいのか」
「すでに習得しているスタッフにはどんな力があるのか」といった視点で書き出し、整理してみましょう。
この作業は、今いるスタッフの実務レベルを確認する必要があるため手間もかかりますが、
何を教えていくべきなのかが明らかになる大事なポイントです。スタッフの育成がうまくいかないと悩んでいるオーナーのなかには、
教えるべきことがはっきりしていないがために指導が行き届いていないケースも多いのです。
育成の基本とポイント
①育成計画を立てる
教えるべき項目の洗い出しができたら、習得してほしいスキルをキャリア別に分けていきましょう。
新人・中堅・ベテランなどでグループを分けたら、どのスタッフに何を身につけていって欲しいのかを整理します。
そして、それらのスキルを身につけてもらうための計画を立て、年間を通じてどのようなプロセスで育成していくのかを決めていきましょう。
この時、接客や技術の育成のほか、モチベーションの向上策なども入れていくと良いでしょう。
②育成計画の共有とフィードバック
育成計画を立てたら、ひとりずつその計画と目標を共有しましょう。
時間的に可能であれば、面談の機会を設定し、じっくりと話し合うのが望ましいでしょう。
特に20-30代の若手層は、成長が期待されていると示すことで、モチベーションにも大きく変化が起こってくるため、
個人の成長ビジョンだけでなくその成長がどのように店の成長に紐づいているのかを示すことも大切です。
また、共有と同時に重要なのはフィードバックです。特に新人に対しては週に1回など時間を決めて定期的に面談の時間を確保することも有効です。
店長や育成担当者だけではなく、気軽に相談できるメンターを決めておくといった方法もあります。
③自主性を育む環境づくり
ただ命じられた作業をこなすだけでは、ひとりひとりの顧客に合った柔軟なサービスを提供できるようになるのは難しいでしょう。
顧客の悩みや要望を聞き取り、臨機応変な対応ができるようになるにはスタッフ自ら考える姿勢を尊重していく必要があります。
重要なのは、スタッフが意見を言いやすい環境をオーナーが主体になってつくっていくことです。
実際に意見を聞き、受け入れて実行することがベテランスタッフを含めた皆の自主性を育むための施策となります。
スタッフの自主性が無いと嘆くオーナーの中には、オーナー自身がスタッフの意見を聞いていなかったり、
アイデアを取り入れてなかったりしている方も散見されます。オーナー自らが他のスタッフへの対応を一度見直すことも重要です。
美容業界に限らず、人材育成は大きな課題です。人を育てる力を向上させ、サロンを活性化することがリピーターの増加へと繋がっていきます。
必要に応じて育成の専門家のアドバイスなども受けながら、人材育成を進めてみてはいかがでしょうか。
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