期末決算前に慌てない!サロン在庫管理の重要性

期末決算前に慌てない!サロン在庫管理の重要性

2022年12月8日

期末時に残っている商品の在庫数量や金額を確認する【棚卸】は、決算に影響してくる重要な作業であり、
倉庫を含むすべての場所にある現物が対象となります。
多くの商材を扱う美容サロンでは、こまめな在庫管理は欠かせません。

そこで今回は、サロンにおける在庫管理の重要性と効率的に行っていくコツをご説明します。

 

サロンにおける在庫管理

 

一般的に、棚卸しとは商品や材料などの現物在庫の数量を正確に把握し、
会計上の期末棚卸資産を確定させることを指します。棚卸で仕入れと売上の差を明確にすることで、
サロンの利益を正確に把握することが可能になります。

美容室ではシャンプーやカラー剤、ネイルサロンではカラーやパーツなどが主な対象ですが、
お客様に販売するケア用品や宣伝用の印刷物などの数もカウントしなければなりません。

 

在庫の管理ができていないと、サロンの利益にもマイナスの影響を与えることになります。
たとえば、必要な商材をどうせいつかは使うからという理由で在庫を取りすぎてしまい、
経年劣化によって結局廃棄処分しなくてはならなくなったり、
仕入れた在庫が少なすぎて必要な時に商材を使うことができないがために施術の機会損失になってしまったりします。

 

重要なのは、まずは自店にとっての適正数を把握し、その数を維持していくことです。
こまめな在庫管理を行っていれば、過剰在庫によるコストや、
在庫不足による売上減少・顧客トラブルを未然に防ぐことができます。
そのため、たかが在庫と思わずに日常的に管理していくことが大切です。

 

在庫は数量把握だけではない。メリットとは?

 

正しい在庫管理を行うと、毎月の仕入れと使用や販売数をできるだけ近づけることができるようになります。
また、会計期間の利益を正しく計算できるようになるメリットもあるのです。

 

売上原価は、
【期首商品卸売高(前期の在庫分)+当期仕入卸売高(当期の仕入分)ー期末商品卸売高(当期の在庫分)】という方法で算出します。

そして、売上原価がわかれば【売上高ー売上原価】で売上総利益を算出することができるのです。

定期的な棚卸しによって在庫数を確認すれば、正確な売上原価・売上総利益を出すことができるのです。

 

つまり、棚卸をして在庫金額を算出しなければ、サロンの正確な売上総利益も確認できないということです。
常に新しい在庫数を認識することで適正な在庫の維持にもつながるため、積極的に棚卸しができると良いですね。

 

システムを取り入れてさらに効率アップ

 

取り扱い商材は多く、人手は少ないという美容業界では、定期的な棚卸はしたくてもなかなか現実的に難しいという店舗も多いでしょう。
そこでおすすめなのはPOSシステムの導入です。

 

POSシステムは“Point of Sales”の頭文字を取った言葉で、日本語では販売時点情報管理を意味しています。
POSシステムを用いることで、商品情報や売上実績、在庫状況などがリアルタイムで把握できるようになるのです。

 

システムと聞くと難しそうだと敬遠しがちですが、手入力や手書きでの管理では、どうしても人為的なミスが起こりやすくなってしまします。
POSシステムを導入すれば、事前に商品情報をデータベース化させてしまえば、入力のミスも減らせます。
作業効率も向上させ、ミスのない正確な管理は棚卸作業を行う上で非常に便利です。

 

正しい在庫管理はメリットも多く、システムの発展とともに効率化も進められています。
在庫の回転率を把握し、業務的にも経済的にもスムーズな経営を目指しましょう。

 

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