プロの視点で夏のトラブル解決!頼られるサロンになろう

プロの視点で夏のトラブル解決!頼られるサロンになろう

2022年8月18日

夏場は紫外線による髪のダメージや、汗による頭皮トラブルなどの悩みを抱える人が増える時期です。
頭皮や髪のプロである美容師にその相談をしたいという人もいるでしょう。

顧客の悩みに耳を傾け、ヘアトラブルを解決するための対策を提供できれば、
美容室への信頼や満足度を高めることが可能です。

今回は、行きつけの頼れるサロンになるために、この夏行うべきことを説明していきます。

 

美容室に来店する顧客の70%が悩みアリと回答

 

大型美容室を複数運営し、美容師への役立つ情報などを発信するイーグラント・コーポレーションが、
美容室の顧客10,675人へ行なった『ヘアの悩み・要望の市場調査』(参考1)によれば、顧客のうち約30%が“複数の”髪の悩みを持つことが判明しました。

髪の悩みに対するアンケートでは、「髪質のパサつきや、うねりに悩んでいる」が最も多い3,915回答でした。
また「剛毛・多毛に悩んでいる」は1,745回答、「毎朝のヘアスタイリングがうまくいかない」が1,379回答という結果に。
「特に悩みはない」と答えたのは2,532回答であり、ここから全体の役70%以上の人が、何らかの悩みを持って美容室へ来店していることがわかります。

髪に関する悩みは、薄毛・剛毛・多毛・抜け毛などの髪の毛の生え方にまつわるものから、
ぺたんこ・広がり・パサつき・フケや痒みといった毛質や頭皮のトラブルに関するものまで、多岐にわたります。
また、同じような悩みに見えても年代や性別によって異なっているものも多いです。

深刻な場合には診察や投薬が必要なケースも存在しますが、まずは頭や髪のプロである美容師に相談したいと思う人が多いはずです。
来店する顧客は何か悩みや不安を抱えているという意識を持ってヒアリングや接客を行い、解決への糸口となる施術ができるよう心がけましょう。

 

夏のトラブルを改善して信頼を獲得しよう

 

夏場のヘアダメージで最も大きい原因とされているのは紫外線です。
髪というのは、日差しから頭皮を守るためにその日差しを吸収します。
髪の中にあるユーメラニンというメラニン色素が紫外線を吸収してしまうことで、髪のダメージがはじまると言われています。

吸収された紫外線は、毛髪内部の成分と反応して活性酸素を生み出します。
活性酸素には酸化作用があり、これが原因で髪の乾燥やパサつき、
強度の低下による軋みや切れ毛、キューティクル表面の粗雑化や光沢の消失といったさまざまなトラブルが引き起こされます。

さらに、気温の高さによって頭皮にもトラブルが生じやすくなります。
汗で蒸れた頭皮を放置してしまうと、皮脂が汚れて細菌が繁殖し、
炎症や痒みの原因に。また、荒れたままの頭皮でいると、
頭皮そのものの水分量が低下して、フケも出やすくなってしまいます。

ヘアトラブルに悩む顧客には、その人ごとの症状をしっかりカウンセリングで聴き、
何が原因で起こってしまっているのか、今改善のためにできることは何かを説明していきましょう。

 

効果的な提案と注意点

 

まずは、顧客の来店の目的であるカットやパーマ、カラーなどの施術について、
仕上がりのイメージなどを話しながら、現在悩みがないかをヒアリングしてみましょう。

そのときに、「本当はパーマをかけたいが、髪の傷みが気になる」や、
「髪を伸ばしたいけど頭皮の汗がひどいのでカットしにきた」など。トラブルによって理想のイメージを諦めていることもあるかもしれません。

このような時には、なぜトラブルが起きてしまうのかという原因をしっかり説明することが重要です。原因を理解してもらうことで、
顧客の生活スタイルに合わせた解決策をアドバイスできる可能性が高くなります。

髪のパサつきや切れ毛に悩んでいる人には、ダメージケアをメインとした保湿効果の高いトリートメントやヘアエステを提案すると良いでしょう。
加えて、自宅でもできる効果的なトリートメントや髪の乾かし方をレクチャーします。

頭皮の痒みやフケなどに悩んでいる人には、毛根洗浄をメインとしたスカルプケアや、マッサージ付きのヘッドスパなどを提案してみても良いでしょう。
自宅でできるケアとして、殺菌作用のあるシャンプーの使用や摩擦を抑えた洗い方、枕カバー交換の重要性などの具体的なポイントを教えます。
その上で、顧客の希望に沿ってダメージの少ないパーマやカラー、風通しの良いカットなどを提案しましょう。

注意すべきは、強引に追加を勧めたり、高価なものを押し付けないことです。
元々カットやカラーのみのつもりで来店した人にいきなりオプションを押し付けては、
ただ追加の料金を取りたいだけだと勘違いされてしまう恐れもあります。

あくまでも、顧客の悩みに対する解決策の1つとして提案していきましょう。

美容師という職業は、本人以上にその人の髪や頭皮について知識があるといえます。
丁寧なコミュニケーションと技術でトラブルを解決へと導き、頼られる行きつけサロンになりましょう。

なお、このコミュニケーションは美容室だけではありません。
あるゆる業種でお客様と面談するとき、
「最近お困りごとはありませんか?」という一言、実は大切です。
明日からお会いするお客様にお困りごとを聞いてみましょう。
顧客満足や増客のヒントにつながるかもしれません。

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参考1:https://egrant.co.jp/outsourcing-salon/market-research-2021/