今注目の『店舗の間貸し』は飲食店の新たな収入源!
2022年8月11日
近年、1つの店舗で2つ以上の店が時間や曜日によって分けて営業するスタイルの飲食店を見かけるようになりました。
その多くは自店の営業時間外に店舗スペースを間貸ししているのです。
貸す側にも借りる側にもメリットのあるこの間貸しですが、今回はそのメリットと注意しておくべき点について説明していきます。
営業時間以外に収入を得る
間貸しとは、自店の営業していない日や時間に、場所代をもらって店舗を他の飲食業者に貸し出すということです。
このように営業している店はシェアレストランとも呼ばれ、自分が休んでいる時間に他から収入を得られるのが最大のメリットです。
また借りる側も、いきなり自分の店を持つには多くの時間やコストが必要になったり、
その後店がうまくいく確証もなかったりと不安要素が多い中、そのリスクが低いシェアレストランから始めることができるのです。
こういった形態が増えた背景には、
やはりコロナウイルスによる飲食業界への大きな打撃があります。
営業収入は減っていても、店舗を維持するだけで毎月の賃料や光熱費などを払っていかなくてはいけません。
そこで、副収入を得たり、そもそも店舗を持たずに営業するケースが増えてきたのです。
シェアレストランは、副収入を得たい事業者と店を構えずに営業したい事業者のニーズが合致して広まっていったのです。
もちろん、収入の面のみならずマーケティングの面においても、自店の営業時間外に訪れる客へ認知してもらえるチャンスにもなり得ます。
間貸しをする際に気を付けることとは
もちろん、間貸しには良いことばかりではありません。
貸している最中にトラブルや事故が起こらないとも限りませんし、
施設の使い方や料金、食材や備品に関することなどトラブルに発展しかねない要素が多くあります。
そうならないために以下の3つの項目を参考に、事前に取り決めをしておくのが良いでしょう。
①賃貸物件のオーナーから間貸しの許可を得る
自店が賃貸物件にある場合には、物件のオーナーや不動産業者の許可なく第三者への貸出はせず、必ず相談をしましょう。
自社ビルや購入した店舗の場合には持ち主である自身の裁量で自由に決めることが可能です。
②賃料・光熱費などの費用面の条件をまず決める
場所の使用量や水道光熱費はもちろん、かかってくるであろう諸経費をあらかじめ計算し、料金を決めておきましょう。
各項目ごと、使用した量に応じて料金を決めるのも手ですが、負担が少ないのは固定性です。
1日や1ヶ月などの単位ごとに料金を決めて提示できるように定めましょう。
③使用時のルールを決める
自店のスタッフがいない場所を貸すため、使用方法については特に細かなルールが必要です。
自店で使っているマニュアルがあれば共有したり、注意事項をまとめておくと良いでしょう。
よくあるのはゴミ出しの方法や道具の使い方、仕舞う場所や備品のストックなどです。
日常業務に加え、店の備品や設備を破損してしまったり、
食中毒をだしてしまったりなどのイレギュラーな場合も想定出来うる限り洗い出し、対応を決めておきましょう。
最近では需要の増加もあって、間貸しする側と借りる側を繋ぐマッチングサイトも登場しています。
代表的なマッチングサイトとして、インスタベース、スペースマーケット、スペイシーなどがあります。
弊社関連会社である「わくわくスペースあつまるべ」もこちらのサイトを利用しています。
料金が一律に決まっていたり、料金内に事故やトラブルの際の損害保険が含まれていたりするようなところもあります。
利用料金はかかりますが、安心を買うという意味でサービスを利用してみても良いでしょう。
ただ、自社サイトに比べ手数料がかかるため、2回目以降は自社サイトを利用していただけるかがポイントになりますので、
利用者に声がけなどの工夫も必要です。
もし、自店に空いた時間や曜日があるようならば、そこで副収入を得る方法として“間貸し”を検討してみてはいかがでしょうか。
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