歯医者で人気の個室診療?その重要性と導入法を教えます

歯医者で人気の個室診療?その重要性と導入法を教えます

2022年3月24日

日本では、1つの空間に数台の診療台を設置しているスタイルの歯科医院が主流です。
しかしここ最近、診療台ごとに仕切った個室で治療ができるクリニックが人気で増えているのです。
今回は、これから開業やリフォームを予定している歯科医院には集客チャンスとなるかもしれない、個室診療のメリットやデメリットをご紹介します。

 

個室診療3つのメリット

 

そもそも個室診療とは、他の患者の治療音や会話が聞こえない完全個室の空間で行われる診療を意味します。
この個室診療のメリットは大きく3つあります。

 

1点目は『プライバシーと個人情報の保護』です。
歯科医院は問診票や診療録(カルテ)、検査の記録や口腔内写真、歯形、処方箋、X線写真などの個人情報が多く、
歯科医が発する何気ない一言から患者の個人情報が漏れてしまうこともあります。
患者の多くは自身の口の中の状態や歯科医とのやりとりを知られたくないと考えており、
プライバシーに配慮のないクリニックは患者からは積極的に選ばれなくなってしまいます。

 

個室診療では、歯科医師と患者が1対1になるため、プライバシーと個人情報を守ることが可能です。

 

2点目は『感染予防』です、歯科医院ではもちろんマスクを外しての治療が行われます。
切削器具や超音波機器、歯面清掃機などを使用する際には歯の切削片や唾液、血液などが飛び散ることもあります。
この際、特にエアロゾルと呼ばれる空気中に浮遊する微小な切削片や飛沫などの微粒子を媒介とする感染症について、
クリニックは常に意識する必要があります。

 

個室診療であれば、患者同士の接触機会が減るため、エアロゾルが飛散したとしても患者間での感染リスクを下げることができます。
コロナ禍では特にこの感染対策状況も歯科医院の選択理由に大きく関与しており、
個室診療はこの点で大きなアドバンテージといえるでしょう。

 

3点目は『治療に専念できる』ということです。個室治療では雑音もカットされるため、
歯科医師はより治療に集中しやすくなり、患者側も周りを気にせずにリラックスして治療を受けられるでしょう。
さらに付加価値としてコミュニケーションが取りやすくもなります。

 

デメリットとパーテーションの可能性

 

もちろん、個室診療にはデメリットも存在します。最も深刻なのは、歯科医師が個室に入ってしまうと、
クリニック全体の様子が把握しづらくなることです。スタッフのオペレーションも見えづらくなってしまう可能性があるので、
その点は意識的に確認するなどのカバーが必要です。

また、コストの面でも部屋ごとに器具を用意したり、空調を揃えたりと通常よりも費用がかかってしまいます。
メリット・デメリットの両者を考慮したうえでどの程度取り入れるかを探っていきましょう。

 

完全個室にするのは難しい場合には、パーテーションで区切るという方法もあります。
パーテーションの導入であれば、そこまでコストをかけずに実施することができます。
パーテーションもL字やキャビネット、R形状型、半透明やブラインド式など多岐にわたる製品があり、
空間の広さやコンセプトに応じて選ぶことが可能です。

 

完全個室と比較すると、プライバシー保護や感染予防の観点では完全ではありませんが、
まったく仕切りのない空間とは大きく印象が異なります。また、パーテーションはレイアウトの変更や買い替えも行えるので、
患者数や医療器具の状態に合わせて柔軟に変更することもできます。

 

診療の空間は、歯科医師の仕事場であると同時に、患者を迎え入れる接客の場でもあります。
予算とも相談しつつ、個室化やパーテーションの導入を検討してみてもいいのではないでしょうか。

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