少しのゆるみが大事故に!建設現場の安全対策について考える

少しのゆるみが大事故に!建設現場の安全対策について考える

2022年1月20日

建設業という仕事は、さまざまな建築資材を取り扱います。
加えて取り扱いに注意が必要な機械や道具も、工事を進めるには必要不可欠です。
そのため、ほんの少しの気のゆるみから起こるミスが大きな事故に繋がってしまうことが多いといえます。

今回は、事故の起こりやすい建設業における【安全対策】についてご紹介していきます。

 

建設業で事故が起こりやすい要因とは?

 

厚生労働省の作成した『建設業における労働安全衛生対策』では、
公共工事における死亡災害の多くは2月に発生しているとしています。
その理由は、年度末である3月を工期末とする案件が多く、2月はその追い込み時期にあたるためだと考えられています。

現場でのヒアリングからみても、
2月は工期を守るために通常よりも急いで作業をするようになって現場が慌ただしくなることや、
複数の建設業者が出入りするので現場が錯綜していることがわかっています。

その様な状況下での作業は、大きな事故に繋がるような見逃しや気のゆるみが起こりやすいと言えるでしょう。

 

また、そもそも建設業は安全対策が難しいとも言われています。
例を挙げると、工場の仕事では毎日同じ場所で同じ業務を繰り返すため、
改善策も見えやすいといわれています。一方建設業の場合には、構造物が毎回異なるため、
その都度作業の計画を立て、工程に落とし込んでいく必要があります。
もちろん次回はまた違う物になるので、同じ対策が役に立つ場合とそうでない場合があるのです。
さらに、工事が始まってみないとわからないことが多々あるという点も安全対策が難しい理由として挙げられます。

さらに、下請け工事業者は様々な会社から集まり、
工事が終われば解散となってしまうので、継続的な対策という面からみても難しくなってしまいます。

 

これだけにはとどまらず、大きな問題として従事者の高齢化に伴う機能低下も懸念されています。
加齢によって注意力が低下したり、疲れやすくなったりといった労働者の身体的問題も、事故やミスに繋がりかねません。

 

多くの問題点を抱えながらも、常にミスは起こると想定し、さらにそれを最低限に抑えるための対策が必要です。

 

建設現場における安全対策

 

ここからは、建設業界で取り組まれている安全対策の事例を紹介していきます。

たとえば、安全衛生に関する規格を独自に策定し、それを現場全体に周知すること。
男性ではなく女性の筋力を前提にして、誰にでも適応する安全対策を図ることや、
代表取締役自らが現場を監査し緊張感を与えることなどが、よく取り組まれている対策のひとつです。

 

また、『ヒヤリハット』と呼ばれる事故の事例・対策を周知する取り組みも効果的であるとよく採用されています。
その名の通りヒヤッとしたりハッとしたりするような小さな出来事を報告し共有することで、
その先の大きな事故や災害を未然に防ごうというものです。

労働災害における経験則としてよく知られている『ハインリッヒの法則』によると、
1件の重大な事故・災害の背後には29件の軽微な事故・災害があり、
さらにその背景には300件のヒヤリハットがあるというものです。

 

つまり、小さなミスやエラーがあった場合にはそれを軽視せず、
その先にある重大な事故を防ぐために調査・改善していく必要があるのです。

 

国の推奨する取り組み

 

厚生労働省では、平成23年から『「見える」安全活動コンクール』を実施しています。
これは、現場における危険性や有害性を「見える化」することで、そこへ意識を向けさせ、安全を維持する活動のことです。

 

これまでにも、蛍光シールを使用した安全帯使用状況の見える化や、
携帯式熱中症計による作業環境の見える化などの取り組みが紹介されてきました。

厚生労働省のホームページでは、他の過去事例を見ることが可能です。
ここから見える化に焦点を絞り、自社の安全対策を検討してみるのも良いかもしれません。

 

建設業界においてもっとも重視されるのは【安全対策】です。

今後も点検項目は増えていくことが予想されますので、
ときには他社の取り組みも参考にしながら、業界全体で対策を講じていきましょう。

 

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