今後の需要増に備える、訪問歯科診療

今後の需要増に備える、訪問歯科診療

2022年4月21日

病気や介護、高齢などが理由で通院が困難な患者の元を歯科医師や歯科衛生士が訪問し、
歯の治療や入れ歯の調整、口腔管理を行うことを『訪問歯科診療』といいます。
高齢化がますます進む昨今では、この訪問歯科診療が必要な患者が増えていくといわれています。

そこで今回は、これまで院内での診療を行なってきたクリニックが、新たに訪問歯科診療を始める際のポイントをご紹介します。

 

訪問歯科診療の必要性と周知活動

 

厚生労働省の『簡易生命表(令和2年)』によれば、日本人の平均寿命は女性が87.74歳、
男性は81.64歳と過去最高記録になりました。さらに、2025年には65歳以上の高齢者数は3,600万人を超えると予想されています。

 

加えて、厚生労働省の在宅医療・介護推進プロジェクトチームによると、

国民6割以上の人が自宅での療養を望んでいるというデータも存在します。
患者の住み慣れた自宅や施設で医療サービスが受けられる体制づくりは、今後ますます必要となるでしょう。

 

訪問歯科診療では、患者の暮らす自宅や施設においても、院内でおこなう医療サービスとほぼ同等であることが前提とされています。
しかし、訪問歯科というサービス自体の認知度が低かったり、
機材準備や患者ご家族との連携などの訪問歯科診療ならではの留意点が多かったりと問題点も多く、
同等の環境を生み出すには準備や知識が不可欠です。歯科訪問診療料の算定要件についても理解を深めておく必要があるでしょう。

 

訪問診療をはじめるにあたっての特別な資格や手続き等は不要ですが、
まず大切なのは地域住民に“訪問歯科診療を行なっている”と知ってもらうことです。
来院した患者に伝わるようにポスターを作成したり、高齢患者へ電話で連絡をしたり診察券に記載したりと工夫してみましょう。
また、歯科医師会や在宅医らとの連携を強化して、地域全体として取り組むことも大切です。

 

機材の準備から初回訪問まで

 

訪問歯科診療を行うには、まず機材を準備しなくてはなりません。
しかし、初回からやみくもに何でも揃えるのではなく、足りないものが出てきた際に都度追加していくようにしましょう。

初回の訪問では、処方箋や領収書、通院歴があればカルテやレントゲン写真などを用意します。
また、訪問歯科診療では特に義歯についてや、口腔内の汚れに関する相談が多いため、それらに対応できる準備はしておく必要があります。

 

訪問歯科診療では、治療の場はあくまでも患者の生活スペース内です。医療現場ではないことを念頭に置き、
患者のプライバシーにも配慮・尊重しながら、信頼関係を築いていかなくてはなりません。
また、患者本人とのコミュニケーションが難しい場合には、そのご家族との会話を重ねながら、患者のためになる提案を行っていきましょう。

 

診療の中では、疾患や口腔内の情報・現在受けている医療サービスなどの確認を行い、
今後の治療方針や計画、さらには会計事務についての説明も行う必要があります。
そのため、歯科医師1人でも診療は可能ですが、業務量や安全確保を考えると2名以上の体制で行っていくのが望ましいとされています。

 

訪問歯科診療には、院内診療とは異なるノウハウが存在します。
まずは地区の医師会や、訪問診療をおこなっている歯科医師などから情報を収集し、
地域における訪問診療の環境を把握することから始めてみましょう。

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