クリニックもマーケティング戦略!収益増加に繋げる「診療圏調査」

クリニックもマーケティング戦略!収益増加に繋げる「診療圏調査」

2021年1月21日

さまざまな事業と同様に、クリニックの収益増加においてもマーケティングはとても大切です。
今回は「地域にどれくらい患者さんになり得る人がいるのか」を知る方法の一つである「診療圏調査」について説明します。

 

自院を中心とした圏内の見込み集患数を出す

保険診療を中心とするクリニックは、地域の人々が主な対象者になります。

クリニックのある地域に
・どんな層の人が多く住んでいるのか(ファミリー層・若い人・高齢者・学生…)
・どんな人が通勤・通学してくるのか(企業・学校など)
をまず知ることが大切です。

その上で、自院の患者さんになり得る人=推計患者数がどれくらいいるのかを調べるのが診療圏調査です。
推計患者数が多いと、診療圏における医療ニーズが高いと考えられます。

推計患者数を出すためには、クリニックを中心にした約500メートル圏内を「一次診療圏」、
約1キロメートル圏内を「二次診療圏」として、
その圏内に住む人の数、性別、年齢、生活の動線、収入、競合の医院の数などを調べます。

推計患者数の算出方法は

診療圏内の人口×受診率÷(競合医院数+1)

です。 マーケティング会社に頼むことも可能ですが、
国が公表しているデータなどをもとにある程度自分で算出することもできます。

ある程度、推計患者数が把握できたら

・日常行動線

駅に近くはないが通勤路沿いにある/人気のスーパーマーケットに近い
など、住民の多くが日常的に利用する道路や公共交通機関、施設などを結んだ動線

・分断要因

踏切が離れていて線路の反対側に行きにくい/最寄りのA駅より急行が止まるB駅の利用者が多い
など、河川や鉄道路線、高架橋、土地の高低といった住民の日常行動線を分断する要因
を考慮します。
こうした個々の要因を考慮すると、推計患者数がより見えやすくなってきます。

診療圏調査をもとにクリニックをアピール

また、競合クリニックの分析も重要です。得意な診療科目は何か、サービスの質はどうか、通いやすいかどうか。
いつも賑わっているクリニックや有名な先生がいるところは、患者層と合わせてうまくいっている理由を詳しく調べてみます。

加えて、競合クリニックの開設者が高齢なら、
後継者の有無を確認します。後継者がいない場合、開設者の引退と共に閉院の可能性があるからです。
その場合は、将来的な新規患者増加の可能性が見えてきます。

上記の調査・分析を終えたらその結果をもとに、
自院のターゲット層を明確にし、ホームページやSNS、地元タウン誌を中心にアピールを開始します。

そして、基本的なことですが、以下のようなことがないよう気をつけましょう。

  • 昼休みの時間帯に電話がつながらない(会社の昼休み中にしか電話できない人も多いため)
  • 診療案内に出ている日時に電話したのに、休みだった
  • 電話がつながっても、対応がマニュアル的
  • 診療終了時間の間際に行ったら、受付でよい対応をしてもらえなかった…

クリニックのアピールを受けて興味を持ってくれたり、
足を運んでくれたりした方にとって、第一印象はとても大切です。
集患を効果的に行うには、スタッフの接遇にも気をつけていくことが重要です。

会社の番頭さんでは経理代行、税理士紹介サービスの他に、
定期的に経営に役立つメールマガジンを配信しております。
弊社のお客様ではない方については、月額500円(税別)で配信を承りますので、
お問合せフォームよりお問い合わせをお願い致します。

twitterInstagramでも社内の雰囲気を随時情報発信しております。
是非チェックしてみて下さい。

Twitter ➡ban1030808

Instagram ➡ban1030808